検査概要
より安全かつ高性能な自動車を製造するにあたり、エンジンで多大なストレスが掛かるシリンダクランクケースの表面に関して結晶構造の100 %検査が求められている。本仕様では6つのボアが同時に6個の回転プローブによって検査された。
- シリンダ表面の欠陥検査と2次元マッピング(Cスキャン)
- 顧客の既存の画像検査システムとの統合
- 検査項目:表面シリコーン結晶構造の均一性、割れ(あらゆる方向)、空孔(表面及び表面近傍)
- サイクルタイム:6ボア・シリンダ・クランクケース3個/分
- 自動自己校正
センサ
- 型番:KAS-3 H1643.11.3
- 回路構成:絶対値式、3.5 mm径フェライトコア、トランスフォーマ、磁気遮蔽
- 検査周波数:100 kHz~5 MHz
- 有効幅:約3.0 mm
- 検査深さ:0.1~0.2 mm
- プローブレバー搭載:径78~80 mmに対応。ローター1個あたり2個のレバーが必要。摩耗保護(最低3シフト1年間動作)。
- 寸法:30 mm x 10 mm x 20 mm
渦流探傷装置
- PL320 x 6台
※PL600/PL500に置き換えることで1台で制御可能 - 2チャネル構成
- プローブ回転用HDローター(プローブ・レバー搭載)
- 回転プローブ(異なる2ヶ所の検査部位)
PL320 1台あたり…